失敗しない家づくりのコツ 1-10
選んではいけない住宅会社と、その理由
家づくりを成功させるには、信頼できる住宅会社選びが最重要です。
以下のような会社(人)は、選ばない方が賢明だということをお伝えしましたが、今回はその"理由"を詳しくお話しします。
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❌選んではいけない住宅会社の特徴
• 資金計画もせずに、いきなり土地探しを始めようとする
• 「先に土地を決めてきて」と不動産屋に丸投げする
• 住宅ローンを銀行に丸投げする
• とにかく多くの土地情報を集めたがる
• 土地が見つかるまでプランを描いてくれない
• 「安さ」や「値引き」ばかりを売りにしてくる
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理由はシンプル。「家を売ること」しか考えていないから
あなたが30年という長期の住宅ローンを組んで家を建てるとき、考えるべきは"建てた後の暮らし"です。
• 子どもの教育費
• 車の買い替え
• 家族の思い出づくり(旅行など)
• 食費や光熱費の増加
• 通信費(スマホなど)の増加
これらを無理なく支えていくためには、**家を建てる前に「生活を見据えた資金計画」**が必要です。
にもかかわらず、上記のような会社は資金計画を重視せず、「契約=ゴール」として動いています。これでは、無理な住宅ローンを組まされ、将来的に苦しい生活を強いられてしまうかもしれません。
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「安い」住宅が本当にあなたにとって"お得"でしょうか?
住宅価格の内訳は大きく以下の3つです:
1. 職人さんの手間賃
2. 建築会社の利益
3. 家の材料代
「安さ」や「値引き」は、これら3つのいずれか(あるいはすべて)を削ることでしか成立しません。
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1. 職人さんの手間を削るとどうなるか?
例えば、90日かけて丁寧に建てる予定だった家を、値引きの影響で72日で完成させなければいけなくなったら?
• 雑な仕事になる
• 工期が短縮され、施工ミスや近隣トラブルの原因に
• 大工さんの生活が圧迫され、モチベーションの低下に繋がる
あなたの家が"雑に仕上げられる可能性"が高くなるのです。
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2. 建築会社の利益を削るとどうなるか?
利益をほとんど取らずに経営している会社は「薄利多売」です。
• 現場監督の人件費を削る
• 現場経験の浅いスタッフに任せる
• アフターフォローが十分に行えない
• 最悪、数年後に倒産し、修理すら頼めない
このようなリスクを抱えてまで、安さを選ぶべきでしょうか?
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3. 材料代を削るとどうなるか?
材料にもグレードがあり、見た目は同じでも品質は全く異なります。
• 外壁材、床材などのグレードを下げられる
• 見えない部分(断熱材、構造材)にまで安い素材を使われる
• 将来のメンテナンスコストがかさむ可能性
また、同じ商品でも仕入れ価格は会社によって異なります。これは単に建築数の多さだけでなく、取引先との信頼関係や企業努力によるものです。
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信頼できる住宅会社を見極めるポイント
• 家を「売る」だけでなく「暮らしの提案」をしてくれるか
• 資金計画や土地選びから親身に相談にのってくれるか
• 値引きではなく「適正価格」を提示しているか
• アフターメンテナンスの体制がしっかりしているか
• 営業担当者が"熱意"と"誠実さ"を持っているか
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最後に
「よく足を運んでくれるから」「感じが良いから」といった表面的な印象だけで判断せず、会社の中身をしっかり見極めてください。
そして、「安さ」に惑わされず、建てた後も安心して暮らせる家づくりのパートナーを選んでください。
家づくりは、あなたとご家族の未来を託す一大イベントです。
後悔のないように、住宅会社選びは慎重に行いましょう。