失敗しない家づくりのコツ 1-4
【住宅ローン基礎知識】3つの金利タイプを徹底比較!
住宅ローンを検討する際、多くの方が最初に迷うのが「金利タイプの選び方」です。
基本的に住宅ローンの金利タイプは以下の3種類に分かれます。
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◆ 1. 変動金利
もっとも金利が低く設定されているのがこの「変動金利」タイプです。
半年ごとに金利が見直されるため、市場金利の動向によって将来の返済額が変わるリスクがあります。ただし、返済額そのものは5年間は変わらず、その間は元金と利息の割合だけが変動します。
【メリット】
• 他のタイプに比べて金利が低く、月々の返済額も少なめ
• 最初の数年間は特に負担が軽い
【デメリット】
• 金利が上がれば、元金の減りが遅くなり、返済総額が増える
• 将来の返済額が読めない不安がある
【こんな方におすすめ】
• 自己資金が多い方
• 金利上昇時に繰り上げ返済できる経済力のある方
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◆ 2. 固定金利選択型
「3年固定」「5年固定」「10年固定」など、一定期間だけ金利が固定されるタイプです。
一見、固定金利のようですが、実は変動金利の仲間です。
期間が終わると、原則として再びその時点の金利で再契約され、金利が上昇する可能性があります。
【メリット】
• 固定期間中は金利も返済額も一定なので安心
• 固定期間が短いほど金利は低め
【デメリット】
• 固定期間終了後に金利が大きく上がる可能性あり
• 返済額の上限がないため、一気に負担が増すリスクも
• 健康状態によっては再契約時に団信(団体信用生命保険)に入れない場合も
【こんな方におすすめ】
• 期間終了後のリスクに対応できる貯蓄力がある方
• 固定期間中に資金を準備する計画がある方
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◆ 3. 固定金利(例:フラット35)
契約時に決まった金利が、完済まで一切変わらないタイプ。
長期にわたる返済額が一定で、将来設計が立てやすいのが最大の魅力です。ただし、金利は3タイプの中で最も高めに設定されることが一般的です。
【メリット】
• 金利も返済額もずっと一定で、安心して返済計画を立てられる
• 返済額の変動による不安がない
【デメリット】
• 他のタイプより金利が高め
• 初期費用が多くかかるケースも(例:団信が別料金)
• フラット35の場合、つなぎ融資の費用も発生することがある
【こんな方におすすめ】
• 将来の支出を安定させたい方
• 金利変動リスクを避けたい方
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◆ 自分に合った金利タイプの選び方とは?
住宅ローンは「どれが得か損か」で選ぶものではありません。
重要なのは、自分やご家族のライフプランに合っているかどうかです。
目先の金利の安さだけで判断してしまうと、後々の返済で苦しむ可能性もあります。
また、ローンは完済してみないと「本当に得だったのか」は分からないものです。
だからこそ大切なのは、無理のない資金計画と、将来のリスクを見据えた選択です。
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